2泊3日4都さんぽ編、第8話です。
北野~有馬温泉と巡った、旅の2日目もいよいよ夕方です。
2016年1月7日 16:35 兵庫県神戸市北区 六甲有馬ロープウェー
はい??(◎_◎;)
閉鎖中・・・??
マジかーー!!!(゚Д゚;)
ガタガタと揺らしてもみても扉は開かない!!
旅の計画をどうしてくれんじゃい!!!(; ・`д・´)
と思ったら、この扉が閉鎖中なだけで、他の扉が開いてました。
あるよね田舎に行くとこういう事。
ちょっとドキッとするじゃないか!!まったく!!
前回この写真で終わらせたから期待しちゃった読者さんいたじゃないか!どうしてくれんだ!!(笑)
旅は、平和とハプニングがギリギリのところで存在してるものだよ。
さてロープウェー駅舎の中に入れたので六甲山へと向かいたいと思います。
客は僕ひとり…(・_・;)サミシイ
乗務員さんと僕の二人きりで山と谷をいくつも越えて六甲山へ飛んでいくことになります。わあ、この旅で初の不安感。
さあ出発です。あの山が六甲山なのではありません。何個も何個も山を越える長距離ロープウェーです。めちゃ不安だわあ・・・。なして誰もお客さんいないんだよぉ。こういう時、何か理由があるはずなんだよ。人がいない理由がさ。。。
(まあ今回、人がいない理由は旅に影響は出なかったんだけど、思う事はあったので連載終了後に『ぶっちゃけ編集後記』でもやろうかな)
とにかく、僕と乗務員サンだけのロープウェーは空中散歩へと繰り出します。
こ・・・これは・・・!!
なんという深い山々!!山脈がずうっと向こうまで続いてる~!!
広大な世界だあ。2日間ずっと街さんぽをしてきたから、この展開は心に来るものがあるなあ。
あっちの山脈は何だろう?岡山県の方角になるのかなあ。これは何とも切ないロープウェー風景だあ。
地に足をつけた安定感ある旅から一転、急に不安感と寂しさが出てきた。
二度と来ることはないかもしれない・・・という旅特有の感覚。
15分くらいの行程でしょうか。
山の表情がどんどん変わっていく中、六甲山川の駅舎が見えてきました。
実は期待してなかったんだけど、かなり興奮するロープウェーでした。
駅舎では係の方に「どこ行くの?」と聞かれました。
なにしろ乗客は僕ひとりですからね。
「もしも夜景も見るなら、このまま歩いてガーデンテラスに行くといいよ」
「歩いて行けるんですか?!?!」
「すぐだよ。寒いからそこで暖まるといいよ」
なるほど確かに有馬温泉よりも一段階寒い。
遊歩道みたいなところを足早にガーデンテラスへと歩きます。
なにしろ知らない土地での夕暮れですから。
あっちに何か建物が見えるのでガーデンテラスとはそこでしょう。
行こう。陽が落ち着る前に。
そうして歩いて行くとわずかに数分で食堂みたいな場所に辿り着きました。
どうやら山を見下ろせる様なので立ち寄ってみます。
そこで見た広大な景色に思わず息を呑みました。
すごい。
余計な言葉はいらない気がします。
すごい景色です。
神戸の市街地と海を見渡せる六甲山。
話には聞いていましたが、やはりここの景色は素晴らしいです。
ガーデンテラスへと辿り着くと、そこは何だかヨーロッパ風に造られた一角でした。
未知の土地の、しかも山での夕暮れの時間。
この「夕暮れ」ってのは、旅の思い出を印象つけてくれる素敵な時間だと思ってます。
なんだろうね、この時間の魔法の様な魅力は。
先ほどの塔の上からはガーデンテラスと山脈。神戸の中心街。そして今年もお目にかかれる事となった瀬戸内海。
ああー、いいねえ旅は。
これまで色んな場所を旅してきてるけど、やっぱり「多分二度と来ない場所の夕暮れ」は最高だ。グサッと来るんだよね、心に。
段々と暮れていく神戸の空を見ながら時間が流れていくのを待ちます。
そう、お気づきかと思いますが、ここは1000万ドルの夜景で有名な場所です。
ただし日本三大夜景は函館・長崎・神戸の三か所。
正確には神戸で認定されている三大夜景のスポットは摩耶山という近くの別の山からの景色なのですが、今回は有馬温泉からルート的に行きやすいこちら六甲山へとやってきたというワケです。
よおく見ると、瀬戸内海に浮かぶ淡路島が見えています。
すごいスケールの場所だなあ・・・
しかし寒さに耐えきれないし、こんなスポットを男ひとりでずっと佇んでるのも変なのでレストラン内で夜を待つことにします。
2年前、函館山でも同じ事したなあ(笑)
(今回の使用カメラ:Canon ミラーレス一眼 EOS-M2)