年に数回、舞台照明のお仕事のコトを書いてます。
といっても僕の本業は営業事務。つまりスーツ着てのサラリーマン。
舞台照明のお仕事はフリーランスでの副業となります。
月平均1~2本ほど、小規模の舞台照明を請け負ってます。
照明会社からの依頼でチームに加わる事がメインですが、時々、バレエやダンスの教室さんから直接オーダーを請けて照明プランからやることもあります。
あ、先に言っておくけど以前は舞台照明をやっていたから出来るフリーランス仕事です。市民会館や民間イベントホールに常駐を9年程。テーマパークにてムービングライトを6年ほどの経験です。
今回は2017年6月~9月編。
6月 埼玉某市民会館 地域のカラオケ教室の発表会
5月までやたらとバレエ教室の照明チームに参加してましたが、ここで一転してカラオケ教室のお仕事となりました。
は?カラオケ教室?ナニソレ??
って思う人って多いんじゃないか??
日本全国、どこに行ってもあるんですよ。カラオケ教室。
ほとんどが引退後とかで60歳以上の人が通う教室です。
スナックなどを経営している歌自慢の人が、キングレコードやクラウンなどに所属して1~2曲シングル出してて、歌を教えているんです。
ほら、よく見ませんか?
スナックやパブに聞いた事もない演歌歌手のポスターが貼ってあったりして。
あれね。そのポスターが貼られている地元の演歌歌手だったりするの。
もしくはそこの店長!
で、カラオケ教室を経営していて、年に1~2回、公民館や市民会館などで発表会を開くわけ。
ここで生徒たちが次々と発表するんだけど50人~100人が出場することが多くて本番時間はすんごい長い!!
そして終盤で先生やゲスト歌手などが出てくるっていうのがパターン。
今回もそれ。
そして担当はピンスポットっていう、手動で人を追いかけるライト。
照明チーフは何と21歳の女子。(高尾山ビアマウントにも来てた)
大変だねえ・・・21歳で演歌三昧とは。
本番開始してすぐにインカムが壊れてチーフと会話出来ないまま進んだ(;゚Д゚)
いやあまあ何とでもなるけどピンスポットの部屋は一人だから孤独感ハンパなかった・・・
インカムは音響さんが直してくれて、無事に本番終了!!
お疲れさまでした!!!
7月 埼玉県某市民会館 カラオケ発表会
一か月後、再び同じ市民会館。
照明チーフはもちろん再びの21歳女子。
前回よりゲスト歌手が多いカラオケ教室。
・・・?ん?
この教室、7年~8年くらい前にもピンスポットやったことあるぞ??
という事で今回もピンスポット。
こちらは時々、市議会議員の先生などが飛び入りで参加したり挨拶したりしてた。
議員さんはこういう高齢者の催しには頻繁に参加します。
力あるんですよ、カラオケ教室って。知らなかったでしょ。
まあ、昔よりは勢力落ちてるけどね。それでもやはり影響力はあるよ。
8月 神奈川県 某ホール バレエ発表会
続いては夏バレエ。
夏なのに冬の演目である「くるみ割り人形」をやるのは珍しくもないんです。
きっとクリスマスシーズンはくるみ割りの道具が取り合いなんだろうなあ。って思ったりして。
今回の仕事は依頼先の会社の社長がチーフ(;・∀・)
1999年、僕をこの業界へと入れた人物でもあります。
他にも2人いるのですが、別会社の社長さん&超ベテランさんで、僕は明らかな若輩者。
しかしその二人をピンスポットにして、僕は社長と共に照明を操る「調光室」で、卓に照明のデータを打ち込む係。
これはね、得意なジャンル。
「ゆうきといえばコレ」っていう印象の人もいるくらい。
このね、数多くのレバー(フェーダーという)を駆使して様々なスポットライトの明るさを調節して、レコードボタンで記録していくわけ。
そしてそれをリハーサルで実際に舞台に照明を出してみて、修正したり削除したり追加したりしていくんです。
やっぱりね、リハーサルで衣裳を着るとね、照明の感じも変わってくるものなので。
てなわけで社長とあーだこーだ言いながら夏バレエも無事に終了~。
9月 東京都 某ホール 創作バレエ
8月にも照明ではなく舞台転換係として来ていたんだけど、東京都心のホールを訪れました。
ここでは創作バレエです。
バレエだけではなく日本舞踊なども登場するユニークな演出です。
今回はピンスポットです。
照明チーフは業界で僕の同期であるノザキング☆
メンバーは多くて、僕が昔からお世話になっている40代~50代の先輩方が何人もいます。
計7名という、僕に中ではわりと多い規模の現場です。
担当ポジションは・・・・ピンスポット。
2011年~2013年にかなりの数を一緒に働いていた先輩とピンスポです。
その部屋がね、エアコンが調子悪くて41度くらいあるわけ・・・(;゚Д゚)
そこに合計で6時間少し働いてたんだけどね。
まあ水分をいくら飲んでも汗にしかならないわけで・・・
厳しい現場でした・・・いやほんと40度越えはキツイよ・・・
というわけでツキイチ舞台照明の6月~9月編でした。
次はきっと10月~12月編かな??
時々書くと思います☆
まあやるのは大変な仕事です。
どのくらい大変かと言うと
長い棒で舞台から突き落とされたり、
野外で朝まで照明デザインしたり、
34日間休み無しでショーのオペレートしたり、
夜中に人間国宝にケータイで起こされたり、
真冬に吹雪の中でケーブル巻いたり、
有名人に「良い照明だったよ、グッジョブ」なんて言われて涙出たり。
そんな仕事です。
好きな瞬間は本番直前に客席を真っ暗にする時。
あれで歓声出た時、ゾゾゾってするんですよ。
あの感覚はね。たまらんね!
↓前回 1月~5月編
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