東京都のうち、23区以外の市町村を歩く『とことこ東京郊外』
初回はあきる野市を歩きました。
第2回は、福生市を巡ります。
(緑色が福生市。水色は既に歩いた市町村)
2018年2月8日 東京都福生市 JR牛浜駅をスタート
前回のあきるの編よりも人がまばらな駅前です。
こういうマイナーな駅からスタートするのはけっこう好きです。
牛浜駅を出て西の方へと歩いていってみます。
これは多分駅前通りなのかな??
普通の住宅街です。
平日の昼間だから当然と言えば当然なのだけど、ほとんど通行人もいません。
遠くにはあきる野方面の山々が見えてます。
お、なんか川に出た・・・
これは??
玉川上水!!
僕の中で玉川上水というと東大和市や小平市あたりの、細くて木々に囲まれてるイメージがあるので、今回のこれが玉川上水とは驚いた。
少し坂を下り福生第七小学校の脇を進む。
さっきの玉川上水から一段降りた場所にあるので、崖下の様な道。
それにしても誰ともすれ違わない・・・冬だからかな?
この崖には湧き水が。
上段を流れてる玉川上水の水なのかな?
それともこの場所の湧き水なのかな?
この湧き水には名称があって、「縞屋の滝」というのだそう。
滝かあ。
この上に、かつては縞屋という屋号の家があったそうで、それが名前の由来なのだとか。
さて、この先は住宅街が続きそうなので階段で上段に戻ろうと思います。
バリバリの鋼鉄製ではなく木を貴重としているのが和やかな階段です。
この辺りはね、あきる野の方面を眺める景色も良い!
福生って、こんな長閑な町なんだねえ。
この「とことこ東京郊外」シリーズは何度も書く通り、23区ではない東京都を巡るため、長閑な地域を歩く事が多くなる。
東京に滅多に来ない人や、東京に住んでても23区外へ行かない人へ、発信したい。
東京都って本当はこういうところ。って。
玉川上水沿いを歩いて清岩院へ
さて上段に登ったので再び玉川上水に出ました。
やはりこの辺の玉川上水は整備が進んでいます。
川遊び出来る様な場所ではなさそうです。
そのかわり、公園があったりはします。
中福生公園。
ちょっと急にトイカメラ風で撮ってしまいましたが・・・
しかしあれだな。ここまで1時間程。すれ違った人は10人もいないぞ。
特にネタもないし、こんな冬の公園で何故かゆるふわ写真でも撮ってみるか。
んーー・・・
サスペンスドラマの回想シーンで使われそうな画になってしまた(;・∀・)
さて、ここで清岩院というお寺が出てきました。
どうやらかなり立派そうなので立ち寄っていきます。
こ・・・これは!!!
相当立派なお寺さんです!!!
見てよこの建築!!
というかそれぞれの配置が美しい!!!
西暦でいうと1400年頃に創建された寺院で、今でも地元に方々に慕われているのだそう。
この日も、あれだけ人がいなかった町なのに、この清岩院には訪れる方がけっこういらっしゃいました。
中には池の鯉に餌だけやって立ち去る人なんかもいて、ここに訪れる事を日課の様にしている方がいるんだなと実感。
お寺や神社を訪れる時、創建やこれまでの歴史も読むのだけれど、おそらく大事なのはそこではないんだと思うんです。
いや、それも大事ではあるのだけれど。
もっと大事なのは、今現在!
清岩院は今この2018年においても地元に人に慕われ、心の安らぐ場として存在しているんです。そこが素敵だなあと感じたのでした。
境内にはマニグルマ(摩尼車)があり、これは心を静かにして、念じながら回すものです。時々見かけますが、久しぶりに出会ったので回していきます。
さあ、散歩のご挨拶も済んだし、玉川上水沿いをもう少し進んでいきます。
嘉泉田村酒造へ到着!
奥多摩街道と玉川上水が並ぶ中、ちょっと木々が多い茂った場所がありました。
んん?
なんだろか。
そしてあの小さな小さな橋もキニナル。
(渡れないですが)
ぐるっと回り込んでみると、そこは酒造の様です。
福生に酒造!!!
嘉泉蔵元、田村酒造!!
ごめん、嘉泉っていう日本酒が有名なのかは知識の無い僕にはわからないのですが、かなり立派な酒造です!!煙突大きい!!
福生村を切り開いた旧家のうちの一つとされる田村家。
切り開いたのが西暦1600年頃じゃないかと言われてるらしいので、相当な歴史を持つ家です。
実は昭和中期くらいまで、福生は、現在の駅前エリアではなく、この辺りが栄えていたのだそう。駅前に中心地が写ったのは昭和後期というから歴史で見たらごく最近の事なんですねー。
な・・・!!!
なんだこの迫力ある建物は・・・。
めっちゃ歴史と権威を感じる・・・。
ちょっと凄すぎて近寄れなかった。
田村家分家 旧ヤマジュウ田村住宅
田村酒造を後にして福生駅方面へと向かっていると、今度は田村家の分家が現れました。
こちらは元々は先ほどの酒造の方にあった様ですが、明治時代に移築したのだとか。
明治時代に移築?!(゚Д゚;)
現代ならわかるけど明治に移築ってどんな技術だ。凄い!!
こちらは内部を見学する事が出来ました。
いいねえ、こういう和室。
でもガラスは明治時代に張られたものらしくて、その和洋折衷な感じが良い。
祖母の家を思い出す。
こんな廊下が祖母の家にもあった。
日本の昔ながらの家って本当に落ち着く。
デザイン的にもだけど、やはり心がざわつかない。
裏手に回ると蔵が残っていた。
(All Photo by Canon EOS-M2)
分家って言っても本当に立派なものです。
こちらにはガイドの方もいらっしゃるのでお話を聞かせていただきました。
いやあ、福生。想像よりも日本の営みを感じる町です。
そして散歩は福生市の東側へと進みます。
知っている人も多いかもしれませんが、福生市の東側は景色が一変します。
後編へ続く。
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