長野県長野市 松代地区・・・
かつて真田家の収める松代藩として栄えたこの地域。
この山沿いの小さな地域には様々な要素が集まっています。
↑前回記事と同じ1枚目写真・・・
例えば松代地区に存在する皆神山。
この山の地中には空洞があるとされ、さらにはその影響で重力が少し低い場所があると言われていたりします。
そして周辺の山脈とは違い、広い台地にぽっこりとこの山だけがまるで人工物かの様にそびえているのです。
その佇まいから、ここは日本のピラミッドなのではないかという話まで唱えている人達までいるのです。
何か不思議な要素の多いこの皆神山は、ちょっと怖いので今回は訪れませんでしたが、昭和の時代にはこの山周辺で群発地震が起きたり、夜中に山が光ったという目撃情報が相次ぐなど、不可思議な話の多い山でもあります。
そしてこの皆神山と、舞鶴、象山には前回紹介した松代大本営跡があります。
そんな松代地区で最も有名なのは真田家です。
そう、真田幸村などで知られる真田家です。
(真田丸では最終話のラストシーンで出てきました)
そんな松代地区を散策していきます。
象山地下壕から象山神社を目指して
前回記事(象山地下壕)の続きとなります。
象山地下壕を出発し、町の中心地の方向へ歩いて行こうと思います。
ちなみに僕は「歴史に疎い」です。
コメント欄にマニアックな歴史話を入力されても「意味不明!」となるので、もし訂正や感想などありましたら、易しい単語でお願いします。
象山 恵明禅寺さんに立ち寄る
歩いてすぐにお寺が見えてきました。
その名も象山 恵明禅寺さん。
何やら立派なこちらのお寺。
お?お寺の入口に見えているのは・・・
あれは有名な・・・
六文銭ですね!!
真田の家紋として知られてますよね!
ある意味、日本で一番有名な家紋じゃないのか。
1677年に真田幸道という方が開基したお寺とのことです。
そして、お寺の名前、象山 恵明禅寺。
象山・・・・
(有名人という表現どうなんだ)
僕がこの名前を知ったのは真田丸の最終回のラスト数秒。
今日のこの散歩では、この佐久間象山がキーポイントとなってくるのですが、それはまだ先の話。とか言って。
その佐久間象山の「象山」という部分は、このお寺の名前を取っているというのです。
ていうか、このお寺、象山という小高い山の麓にあるのです。
ちなみにお寺や山の名前としての「象山」はゾウザンと読みます。
全国的には佐久間象山の「象山」はショウザンで知れ渡ってます。
小室哲哉の祖先という話もありますよね。
そういった事の由来にもなったとされる恵明禅寺。
なんだか華やかなお花も咲いていて気持ち良いお寺でした。
竹山随護稲荷神社沿いを歩く
お寺を出て松代地区の中心地と思われる方向へと歩いて行きます。
なんだろうあれは・・・
神社・・・かな。
あんな高台に能舞台の様に見える場所がある。
なんだか「君の名は。」みたいな場所だなあ。
ほら、よく見るとやっぱり神社だ。
竹山随護稲荷神社というらしい。
不思議な場所にあるね。
山寺常山邸を眺める
なんだか立派な塀に囲まれた庭園が現れた。
なんだろうここは、すごく広いんだけど・・・
中には大きな池もあるという贅沢なお庭。
ここは山寺常山邸という場所。
休憩出来る場所があったので、お茶をいただきながらほっと一息。
しっかしさすがは松代藩の中心地。
他にも色々と立派な邸宅がチラホラあります。
象山神社を訪れる
やってきたのは象山神社。
象山にある神社というわけではありません。
佐久間象山が祀られている神社なのです!
ここでは佐久間象山のことを呼び捨てでは表現しません。
佐久間象山先生と呼ばれています。
なんといっても佐久間象山先生が凄いのは、教育者でもあり政治家でもあり科学者でもあったというところ。
なんつー幅の広い才能の持ち主なんだ・・・
自作の大砲を製作して撃つ実験とかしたらしいし、銅線に絹を巻いた電線を作って電信を送ったりしたらしい。(これ日本初と言われてる)
おまけに何だ、地震予知の勉強もしていたって話だ。
(地震予知の機械作りもしてたらしい)
意欲が凄い!!
そして教育者としても凄いんだよね。
象山書院という学びの場を作り、そこの門下生には凄まじい名前が載っている。
歴史なんて全然知らない僕でもビックリする様なビッグネーム!
その名も・・・
勝海舟!!
坂本龍馬!!
松田松陰!!
おっそろしいな佐久間象山先生!!
なんつー人物なんだ・・・
そんな佐久間象山先生を祀る象山神社は、相当に立派な神社です。
そして御朱印も人気が高いらしく、この日もけっこう並んでました。
そりゃまあこれ程の人物だもの。
歴史好きだったら、幕末好きだったら訪れないわけにはいかない神社でしょうね。
ちなみに僕は御朱印集めはしていないので、こんなものを購入してみました。
ちえもちっていう小さな甘いお餅です。
すっごい甘いから頭に糖分がまわって活発化しそうです!!
象山神社、何だか勉学に良さそうな神社でした。
・・・なんという学歴低そうなシメの文章だ。
真田邸を訪れる
象山神社から歩く事10分。
今度は真田家の家紋が飾られている真田邸へとやってきました。
この真田邸(新御殿)は、江戸時代末期に松代藩9代目の真田幸教が、義母の住居として建築したもので、後に真田家の私邸となったものです。
今は一般公開されていて大人200円で中へ入れます。
あら、けっこう親切なお値段設定です。
これまた立派な邸宅です。
そしてやはり六文銭です。
これぞ真田のトレードマークですよね。歴史興味無い人でさえ見たコトあるんじゃなかろうか。
邸内は大きくわけて2つのエリアに分かれます。
この杉戸の向こうが真田の住むエリア。
こちら側は訪問者のエリアです。
つまり、一般の者はなかなかこの杉戸の奥までは行けません。
この真田邸にはこんな素晴らしい庭園が・・・!!
ここでお茶などを頂きながら四季折々の景色を眺めていたんでしょうか。
さすが真田です。真田丸でしか知りませんが、あの物語の先にこの世界はあるんですね。不思議な感じがします。
それと襖の模様が素敵だった。
松ボックリがところどころにいるデザイン。
えーこれ江戸時代に描かれたんですよね??
これ描いた人凄いなあ。
品もあるけど可愛さも感じるよ。現在にも通じるデザインだよね。
柱と柱を固定する釘を打った場所にも、品のある飾りがなされています。
ていうか邸宅で見かけるコレ、釘隠しだったのね。
初めて知りました。普通に飾りかと思ってた。
真田好きなら、絶対に絶対に外せない場所です。
上田だけではなく松代まで足を伸ばしてみては??
開館時間:09:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日:普段は無し
入場料:大人200円 小中学生80円
車でのアクセス:長野ICから約2分
電車でのアクセス:長野駅から松代行きバスで約30分(松代駅バス停で下車)
松代散歩の終わりに・・・
戦国時代後期、あの有名な、壮絶な決断をした真田家は、今現在でもこうして建物などが残されています。
そして驚く事に、真田家は2019年現在でも当主がいて、真田幸俊という人物がいます。
そうか、戦国時代に行われた「徳川が勝っても豊臣が勝っても、どちらかの真田家は残る」という決断は、長い長い年月を経た今でも、こうして真田家が続く結果として歴史は続いているのですね。
壮大な歴史を感じる、松代散策となりました。
象山地下壕、象山神社、真田邸と巡った松代散歩はここまで。
この足で、茶臼山動物園へと向かいます。
この日の旅はもう少しだけ続きます。
スポンサーリンク