長野県に木曽という地域があるのですが...
そこに寝覚の床(ねざめのとこ)という場所があります。
松本中心地からだと約75kmほど。
車で1時間30分ほど。
国道19号をずっと進んでいくと、それはあります。
何も知らずに行きましたが、果たして寝覚の床とは・・・・
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寝覚の床の伝説
浦島太郎、覚えてます?
子どもの頃、読んだり読んでもらったりしたと思います。
竜宮城から戻っていた浦島太郎って、砂浜ですぐに玉手箱を開けた様なイメージありません?
僕はそういう解釈でした。
玉手箱を開けて煙に包まれた浦島太郎は、気が付くとお爺さんになっていた・・・
そういう話だった様に記憶してました。
そして、そこで話が終わってませんでした??
実は、浦島太郎は竜宮城から地上に戻ってきたあと、
玉手箱は開けずに普通に暮らしていたというのです。
え??どういうこと??
浦島太郎はあの後、日本各地を旅していたというんです。
若いまま。
そしていつしか長野県の木曽路に辿り着き、木曽路で暮らしたというのです。
釣りとか楽しんで暮らしてたんだって。
長年暮らしたある時、竜宮城での思い出話をしていた時に、玉手箱を開けちゃったらしいんですよ。
木曽路で開けたんだ!!( ゚Д゚)
そしたら300歳の老人になってしまったと・・・。
ちなみに、この地名の由来ですが・・・
浦島太郎が、今までの出来事がまるで夢の様に感じ、玉手箱を開けたことにより、「目が覚めた」様に感じた。という事と、この辺りの岩が床の様な形をしている事から、寝覚めの床と呼ばれる様になったとのことです。
もちろん、これは伝説。
しかしこの伝説、一体何を元にこういった話になったのでしょうね。
うーん、歴史のロマンを感じます。
あ、凄い前置きが長くなりました。
ではでは、寝覚の床を歩いて行きましょうーー。
2020年6月28日 15:15 木曽郡上松町 寝覚の床 付近
この寝覚の床までのアクセスはわりとシンプル。
塩尻市から国道19号をずうっと走ってくるだけ。
しかしここからが意味わからん。
駐車場は有料500円の場所があったので停めたんだけど、店舗に隣接した無料の駐車場も存在するんだよね・・・。
正直、有料駐車場に停めている人は殆どいなかった・・・。
まあいいか、上松町に寄付したという事にしよう。
そしてこのお寺の入口に来たというわけ。(臨川寺さん)
このお寺に入るのは有料なんだけど、この先に寝覚の床があるらしい。
ぼく「ここ通らないと寝覚の床に行けないということでしょうか」
お寺の方「いえ、他からも入れます」
え・・・?
入れるんだ。
何処かは教えて頂けなかったので探します。
すると、ねざめ亭というお店の脇に、下る階段がありました。
ここは・・・なんだろ・・・・
あ・・・。
ねざめの床って書いてある看板を見つけた!
こんなトコを降りていくんだ!!
JR中央本線の線路を眺めながら階段を下ってく。
線路の下をくぐっていくと・・・
公園なのかな?
整備された池とかあって、のんびりしている人たちがいます。
よし、少しずつ下っていこう。
川の音が近くなってきました。
ざーざーと気持ち良い音色です。
こちらは木曽川。
最終的に名古屋の方のナガシマスパーランド脇に流れ出る川です。
振り返ると、スタート地点の「ねざめ亭」が凄く上の方に・・・
さて、辿り着きました。
寝覚の床
やってきた寝覚の床は、想像していたのとは全く違う風景でした。
ここが浦島太郎が釣りをしながら暮らした場所かあ。
岩場だな・・・。
正面にお堂があって、あそこまで行く訳なんだけど、どうやって行くんだ。
道なんか無いけど、この岩場を進めってわけじゃなかろうな。
行ってる・・・・。(奥さん)
よし、じゃあお堂を目指して進もう。
岩と岩を伝って、少しずつ進んでいきます。
途中、手を使ってよじ登る場所とかある。
(水曜どうでしょうの洞窟探検のシーンみたいになって進む)
このサイコロみたいな岩とか崩れないのかね(;・∀・)
そうして進んでいくと、川沿いに。
恐らくは浦島太郎が釣りをしていた場所。
これは・・・不思議な場所だなあ。
確かに床っぽい岩が多い。
寝っ転がれるし、のんびりと釣りをするには良いのかも。
急に足をかける場所が彫られていたりもします。(ここだけ)
これを見ると「ここ進んでいいんだ」って確信が持てるね。
浦島堂だ。辿り着いた。
ここから眺める「寝覚の床」は、やっぱり不思議な風景だった。
辿り着くと、雨が降り出してしまった。
岩が濡れ始めるので滑るから、すぐに撤退しちゃった。
それにしても不思議な場所だった
実はここ、日本5大名渓にも数えられる場所。
もしご興味あれば、歩きやすい靴で行ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに・・・
これは2020年6月28日の訪問記。
7月6日頃、この辺りは大雨特別警報で凄まじい濁流になったと思われます。
土砂崩れも多数起きましたので、行かれる方は事前によく調べてから向かってください。
(※写真:i-phone 6s & Canon eos-m2)
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