久しぶりに移住レポートです。
首都圏から松本市へ移住して2年が経過した段階でレポートシリーズは一旦最終回としていたのですが・・
↓最終回
ありがたい事にリクエストを頂きました。
「久しぶりに移住レポート書いてほしい」っていう嬉しいコメント!
という事で、今回は移住前に不安に思っていた事が、2年半経ってどうなったのか、長野県の方々に忖度せずに書いて欲しいというので書いてみます。
((((;゚Д゚))))ガクブル
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移住に至る経緯
さて久しぶりなので僕の地方移住関連のプロフィールを。
元々は首都圏(東京都・神奈川県・千葉県)にて舞台照明や公共ホール・貸会議室の運営の企業に勤めていました。
松本市出身の方とお付き合いしていたので、結婚へ向けて2016年、37歳の時に松本市へ移住。
しかしココで務めたのが超ブラック企業!(企業というか一般財団法人)
信州人以外は認めない。天下り多数。お客様を怒鳴りつける。
といった環境だったため精神を病み、一旦は首都圏へ撤退。
※ちなみに同性愛者の事は「病気」だと言ってました。時代遅れ…。
「2年後に!長野県松本市で!」←ONE-PIECE風に
というテーマを掲げ、2年3ヶ月後、再び松本へと移住したのでした・・・!!
※2度目なので慎重に・・・12社受けて7社受かった。全て未経験の職種。
この時の僕、39歳。奥さん33歳。
そんな環境で、僕が移住を前にして不安に思ってた事というと・・。
- 39歳で未経験OKの仕事で地方の中小企業って大丈夫かなあ?
- 知り合い出来るかな?
- 首都圏に残してきた家族のこと(友達も)
- 海から遠く離れるのが不安
主にこの4点だったのですが、それぞれについて2年半経過の感想を書いてみます。
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39歳未経験OKで地方の中小企業に入ってみて
さて、地方移住で最も不安なのが仕事という人も多いんじゃないかなと思う。
僕も「仕事さえ普通であれば、移住といっても同じ国内、何とかなる」と思っていました。
転職活動を始めてみればわかる事ですが、当然、首都圏に比べたら年収が下がる事は多々あります。
でも殆どの移住者は「多少の年収ダウンよりも優先する何か」があるハズでしょ?
子育て環境だったり、山好きだったり、満員電車に乗りたくなかったり。
なので僕もそれほど年収にはこだわらずに転職活動をしました。
僕の首都圏での職種は、長野県では殆ど存在しない職種だったので、39歳未経験OKの仕事で探しました。そんな方、他にもいると思います。
結果的に何社も受かりましたが全て中小企業。
意外と受かります。地方は40歳くらいでも若手にカウントされる事もあり、アラフォー世代の転職活動にはとても嬉しい状況です。
(実際は地方の中小企業会社員が高齢化しているという問題が絡むので複雑なのですが)
ただし、その多くが「社長の親族が役員」という状況の親族経営。
溶け込めれば楽しそうですが、その親族とソリが合わなければTHE END
地方では何処もそうですが、長野県の中信地区も親族経営の中小企業は多いのだと、この地区の会計事務所の方や、商工会議所の方が言ってました。←知り合い
いきなり首都圏の人間が、価値観が違うであろう地元の方の親族経営の企業に入るというのはハードルが高く感じたので、「東京に本社がある中小企業の、長野県営業所」に入社しました。
たった4人。長野県の方が2名、残り2名は他の都道府県の出身です。
これなら長野県の常識が分からない時でも安心かなーって。
ほら、無言清掃とか「信濃の国」とか知らないし。
仕事の速度、時間配分、ペースなども恐らく首都圏とは違うので、アドバイス頂きやすいと感じたので。
そして・・・・それから2年半・・・
やっぱり長野県民と他の県の出身者が両方いるのが良かった。
2年半の間に人数もメンバーも代わったのだけど、取引先などを含めて、90%は長野県の出身の方々。残り10%は他の県出身だったり、海外から移住してきた人だったり。
東京都で働いてると東京以外の出身者ともバンバン出会うから、多様な価値観の中で働くけれど、長野県松本市は想像以上に地元の方の割合が多いから長野県という地域の価値観を元に働く。
いや、僕の仕事は長野県全域をエリアとするのだけど、それでも地元の方の割合は本当に高い。
これは東京や神奈川、千葉などで働く感覚とは全然違う。
それこそ、取引先の90%は無言清掃やってきたし、信濃の国を歌えるわけ。
けれど基本的に「無駄に意識高い系」とか「残業しまくり」な人は少なくて、「お仕事はお仕事、プライベートはプライベート」と、きちんと分けている人が多い印象でした。
なので僕も変に気取る必要は無いし、夜にお仕事の電話が携帯に入る事もない。
18時過ぎたら取引先には電話しない。
これが長野県の会社員の中では一般的な感覚なのかもしれない。
(フレックス制とかサービス業は別として)
多くの一般企業は19時~21時には電気が消えている。
長野県の常識が無い僕にとって、不思議に思う事があったとしても、関わる人の中に別の県の出身者がいると、同じように不思議に感じていて、「ああそれね!長野県では常識みたいだよ!気にする事ないよ!」と教えてくれた。
これがありがたかった。
初対面でキツイ対応する男性が結構いたので。。。
そう。男性陣の印象なんだけど、初対面では警戒する人が多いのが特徴の様に感じた。
いや、若い人とか、サービス業の人はそうでもないので一概には言えないけれど。
これは悪口ではなくて、例え嬉しいと思ってても言葉や表情に出さないポーカーフェイスの方々もけっこういらっしゃるという事!
どういう事かと言うと・・・
最初とっつきにくくても、一旦仲良くなるととっても親身なのが長野県の方々!
漫画の「ワンピース」で言うと・・・
何でも許容する神奈川県民は、ルフィ。
少し警戒から入るけど仲良くなると仲間に熱い長野県民は、ゾロ!
といった感じか。何の話だ。
ちなみにこれは男性の話。
女性はめっちゃ話しやすい人が多い印象。だからバランス取れてるのかもしれない??
これに気付いてからは、地元の方とも打ち合わせなどしやすくなりました。
小さな企業だと地元の人が多数なので、これが本当に大きい要素でした。
(別件ですが… 長野県の男性と、愛知県の男性ってソリが合わない事が多くない??ご意見求む)
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知り合い出来るかな?
移住前の不安の2番。
39歳の男が今更プライベートで知り合いが出来るかどうか。
うん、これはね、ヒトコトで言うのであれば、自分から積極的に動かないと知り合いは出来ないと結論しておこう!
長野県というよりも、松本でのお話になるけれど、基本的に松本って栄えてる場所が多いから、村とかと違ってご近所付き合いはあまり無いの。市街地は。
いや、一軒家とかに住めば違うかもしれないけれど、賃貸アパート・マンションに住めば、東京と変わらないよ。ご近所付き合いの皆無さは。
なので、同じ趣味での集まりだったり、ボランティア活動だったり、居酒屋で話しかけたりとか積極的にしていかないと、プライベートでは誰も知り合い出来ないと思う。
あ、これも男性の話ね。女性じゃないから女性の事は自信をもって書けない。
僕は幸いにもこういうブログ書いてるから、ブログ経由で地元の方と知り合えたし、ツイッター経由で同じように移住してきた方々と何人かリアルでお会い出来たので、ちょっとずつ知り合い増えてるのが嬉しい。
コロナだから、なかなか一緒に遊べる機会は少ないけど。
※現時点でツイッターのDM等で会う約束してる方々!機会作って会いましょうね!!
なので、この不安は自分から積極的に動いていけば、地元の方とも、移住組の方とも知り合えると思う!
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首都圏に残してくる家族のこと(友達も)
僕の地元は神奈川県相模原市。
松本市からだと距離200kmほど。
電車だと乗換1回の約2時間40分。
車だと休憩込みで約3時間30分。
移住前、何か家族に起きた時に、この距離が不安だった。
なにしろ僕には母しかいない。
正直、移住で一番悩んだのは、このことだ。
けれど、たとえ東京に住んでても、神奈川へ行くのに1時間半とかはかかる。
であればプラス1時間半くらいの時間で行けるのは、そんなに大きな事ではないのではないか。
事実、この2年半で日帰りしたこともある。
ただねえ・・・・
コロナは想定外だったよね。
神奈川県は長野県民からしてみたら「感染拡大地」という認識が強くて、なかなか行けなくなってしまった。
きちんと対策して行けば何の問題もないのだけど、首都圏はリスキーというイメージが長野県では強いので気軽には行けない。
まあ、あと半年くらいの辛抱だ。
それ以外は現時点では母と遠く離れている事は問題ない。
意識的に、以前よりも沢山電話する様にはなったので、逆に会話は増えた!
将来、もし介護が必要になったとしても僕の場合「東京が本社の中小企業」に所属してるので、異動させてもらえば良いだけだ。地元の神奈川県にも営業所はある。
友達はといえば、コロナ前は数か月に一度、新宿や町田での飲み会を僕の方で企画して、会ってた。
東京での飲み会の幹事が、松本にいる僕というのは不思議に感じるかもだけど、日程調整の感覚が掴めるのは松本にいる僕だと思うので(僕だけが長距離移動なわけだから)この辺も積極的に動けば問題なし!
まあ、今はコロナでオンライン飲み会を何度かしてるけど・・・早くリアル飲みしたい!
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海から遠く離れるのが怖い
長野県生まれの方からしたら何のこっちゃって話かもだけど、これは恐ろしかった。
海から遠くへ離れる事が。
僕は、山よりは海が好きだ。
山も好きでハイキングとかピクニックとか凄い楽しい。
だけれど海の方がさらに好きなんだ。
波の音を聴いてるといつまでもそこにいられる。
その心の拠り所から離れるのが怖かった。
2020年。
1月に瀬戸内海を見てから、次に海を見たのは10月の上越だった。
この時、海を見て、涙が出た。
↑松本から車で2時間強で日本海に辿り着ける!
やっぱり自分にとって、海は心の拠り所だった。
それからまた海を見ていない。
海が見たい。海が見たい。海が見たい。
湖とか川じゃないんだ。それらは決して海の代わりにはなれないんだ。
海が見たいんだ。
でも2年経過くらいから、その不安感は少しずつ減ってきている。
このまま、時々見れれば良いくらいの精神になる事を願う。
そうそう、一つ、変わった事がある。
住み始めたころ、四方を山に囲まれてる事が息苦しかった。
↑これは池田町から見る壮大な北アルプス山脈
これは恐らく地方から都会に出た時に、ビルばかりで息苦しいのと似てる。
どっちを見ても山脈の松本市。
何か強烈な波動砲でどこかの山脈を粉々に破壊したいと感じた。
それは一度や二度ではなかったし、似た様に感じ人が他にも沢山いると知った。
ただこれが2年経過くらいから、息苦しさを感じなくなってきた。
完全じゃないけれど、殆ど感じない。
山に囲まれてるのが普通になったんだ。
海が無い不安感は相変わらず少し感じるけれど、山に囲まれてる息苦しさが無くなったのは本当に良かった。
なんなら、テントを買おうとしてる。ピクニック程度だけれど。
↑山登りが好きじゃない人でも、高原ドライブや牧場巡りなんていう楽しみもある!
まとめ
以上が僕が移住前に感じていた不安の、2年半後の感想です。
もちろんこれは人ぞれぞれ。
多くの移住者は山が好きで長野県にやってくるので、最後の項目は当てはまらないと思うけれど、伴侶が「山に興味ない」タイプであれば、そのケアは大切だと思う。
山の魅力は暮らしてれば感じるから、あえてそれを伝えるよりも、時々、山の無い広い平野部へ連れて行くのが良いと思う。
地方移住者は「別に都会が嫌いではない」人も割と多く、新たな何かを求めて地方へ向かったはずなんだもの。
ああそう。そういえば。
最近になって困った事がある。
服だ。
服の買い物だ。
安いヤツじゃなくて、長く保つしっかりした服を買おうとしたら、軽井沢アウトレットか、立川あたりまで行かねばならない。
2年半、作業着くらいしか松本では買ってない。
そろそろ服がくたびれてきた。
はよコロナ終われ。
そして、県境を越えるなとかいう不自由な時代が終わってほしい。
次回のレポート時には、また新しい時代になっていて、違う何かを書き残せたらなと思う。
という訳で今回の移住レポートはココマデ。
内容についてリクエストあったらコメントくださいね。
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↓割と反響頂いた移住レポート記事3つ
↓追記!!ここから1年半後にまた記事を書いたよ!