マツモト建築芸術祭、20ヶ所を巡るレポート。
今回で最終回です。
ここまで1番~11番まで巡ってきましたが、雪が降り始めたため終了。
翌週、続きを巡りました!
↓前回
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2022年2月19日 13:00 12番から20番を巡り始める
⑫NTT東日本 松本大名町ビル
この日も夕方から雪予報。
12番の近くまでやってきました。
有名な四柱神社です。
というのも、この裏手にあるらしいのです。
ほら、今も電波塔見えてるし。
裏手に回ってみると、その建物は姿を現しました。
重要な設備が入っていたので、物凄く屈強に作られたらしい。
その建物に、鬼頭健吾氏のカラフルな作品が融合。
窓も彩鮮やかになっている!!
そして中庭まで進むと、そこにも色彩豊かな作品が。
これはどういう意図なんだろう??
本日一本目ですが、ちょっとよく分からない。船と色彩。
あと、どうやらスポットライトで照らしているので夜になると反射して壁に綺麗に映るのかもしれない。
建築では、このロッカーみたいのが気になった。
建物は今でも使われてる様なので、郵便配達にでも使うのだろうか。
いや、さすがに無防備か??
⑬アルモニービアン
こちらは昭和12年築の銀行跡地。それを現在はレストランと結婚式場として運営しています。
僕が初めて松本市に来た時(10年くらい前)ここのフレンチ料理を頂き、重厚な金庫を見た記憶がある。
今回はレストランの屋上に展示されてる作品を見るため、隣のビルをエレベーターで登ります。
隣のビルというのは松本丸の内ホテル。
(旧ホテル アルモニービアン)
丸の内ホテルは、今回の芸術祭の実行委員長をしている扉グループホールディングスが運営しているホテルです。
お・・・重厚な作りのホテル!
松本にこんなホテルがあったとは知らなかった!
エレベーターで8階まで上がって、窓からアルモニービアンの屋上を見ると作品が拝めるらしい。
どれどれ。
・・・?
インスタレーションってやつか。
これは難しい作品Σ(・□・;)
昭和の子供の遊びに「ゴム飛び」っていうのがあったけど、それでは無いし。
巨大な「あやとり」とか・・・。うーん。すまん、理解が追い付かない。僕の感性が硬すぎる。
ちなみにエレベーターで降りた後、丸の内ホテルのフロントを見させて頂きました。
まるで大使館の様なフロント。
カッコ良いなあ・・・。痺れる重厚さだ。
後ろの箱はキーボックスだったりするのだろうか。
そんな考えをアルクマは静かに見守ってくれてました。
⑭コーヒーラウンジ紫陽花
建築年数は不明だけど喫茶店は昭和48年に建物一階を改装して作られたのだそう。
なんかこのデザイン、好きだなあ。
看板も味わい深い。
あじさい、ではなくて、あぢさいなんだね。
そして展示作品はこちら。
・・・?
インスタレーションってやつか。
あれ?さっきもこの文章書いたな(;・∀・)
夜になるとライトアップされるらしい。
⑮旧 宮島肉店
昭和初期に建築された建物。
ここには松本で最初の精肉店が入ったらしい。
松本のMではなく、宮島精肉店のMの様子。
中ではアクリル板を使った作品展示。
その奥には建物に残されていた牛の絵が。
何だか貴重な絵の様に感じるけれど、こちらは精肉店の方が誰かにプレゼントされたのではないかという話だそう。
⑯池上百竹亭 茶室
松本城の北側。
そこに茶室があるって知らなかった。
池上百竹亭・・・。何十回も、ここを通った事あるけど茶室だったとは・・・!
昭和33年に建てられた個人の持ち物。
平成7年になって松本市に寄贈され、現在は貸し出しも可能な施設として運営されている。茶室、借りれるのか・・・。武将が軍議とかしそうだな・・・。
うわ・・・素晴らしい・・・。
本当に茶室だ。
本場の京都とか茶室専門の大工さんなどを連れてきて作ったのだというから本格的だ。
茶室の中では画が展示されている。
ただどうしても茶室自体に目が行ってしまうあたり、どうやら僕は芸術よりも建築の方が好きなようだと認識した。
ただ、画がなかなか難しいからかもしれない。
この茶室には少しゆっくりしてみたい気持ちが湧いた。
静かに過ごせる場所が好き。
実は30歳くらいから、そういう趣向も出てきた。
歳だな。ライブも好きなのに相反する趣味がそこにはあるみたい。
この茶室は良かったなあ。
後半戦でも一番好みな建物かも。
⑰松本聖十字協会
一転した今度は洋風の建物。教会。
本日は中は見れない。
神戸とか函館とか散歩したせいか、教会もすごく建築が気になるんだけど、中で音の響きを感じたかったなあ。
⑱と⑲ 旧司祭館 1階と2階
「やったぜ!ラッキーポイント!!」2ヶ所同時!
※四国八十八ヶ所でもこういうポイントがあるらしいぞ。
いよいよマツモト建築芸術祭も終盤戦。
旧司祭館です。明治22年建築ですが、その後ここに移築されたそう。
全ての部屋に暖房施設があるという超ハイグレード建物です。
⑱番は2階。
ジオラマの様に見せる手法の写真が展示されています。
という事で、僕も⑱番エリアはミニチュア加工で写真を撮ってみました。久々。
これは近くにある旧開智学校という学校の教室を再現しています。
お、ミニチュアぽく撮れてる!!
これは・・・?なんの建物だろう??
そして本当に全ての部屋に暖房設備が。
うお、暖炉ですね!それも凄く重厚な。
続いて1階が⑲番
ここの作品は光を表現しつつも影も忘れない様な意図らしい。
ということで、光を強烈にして作品を撮ってみた。
廊下の行き止まりに展示されている作品。
思い切ってめっちゃ明るくして撮る。
これはこれで良いけど、展示者の意図とは違う表現になってしまっていると思う。
でも何だろう。
写真って思い切って演出しちゃうのも、時には有りだなって思った。
⑳旧開智学校
ラストを飾るのは明治9年に建てられた儀洋風建築の代表的な建物、旧開智学校。
左右対称の様でいて、左右対称ではないのがここの特徴。
現在は修繕中で入れません。
最近グッズ化されている、ちょっとブサイクな天使。
オジサン天使とか呼ばれてます(;・∀・)
個人的に、この旧開智学校が好きで。
何がどうって分からないんだけど、近くを通るとついつい眺めてしまいます。
修繕が終わるのは、まだまだ先の事だとのことです。
以上で全て巡りました
また雪がチラついてきましたが、ギリギリで20ヶ所全て巡れました!!
建築と芸術。
似てる様で、それぞれ違った魅力がある様にも感じました。
今回は初の試みだったこともあるんでしょうけど、建築と芸術がチグハグな開催場所もあれば、フィットしている場所もあった様に感じます。
意外と②番の土蔵とかは、建物×芸術として良かったんじゃないかと思うの。
回遊性もあって経済効果も生まれると思うマツモト建築芸術祭。
予算など多くの課題があるそうですが、建物の選定を変えたりしながら、また是非開催してほしいなと感じました。
開催者の皆さん、出展者の皆さん、建物を貸し出してくれた皆さん、そして何よりボランティアスタッフの皆さん、ありがとうございました!!(*'▽')
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