主に通勤中に読書しています。
元旦、実家近くの書店で購入したのが、実に久しぶりの伊坂幸太郎さん。
その文庫本「残り全部バケーション」
略してゼンバケ・・・とは言わないか。いや、言ってるヤツいるだろ(笑)
50ページ程の短編が5本入ってる文庫本です。
全て主人公は別々ですし、時系列もバラバラです。
でも全ては岡田というあくどい事を生業としている男に関連する物語。
岡田は溝口という男と組んであくどい仕事をしているのですが、この仕事を辞めたいと言い出します。
辞めて良い条件として溝口が提案したのは・・・
適当な携帯電話にショートメールして、その相手と友達になること。
偶然メールの送り先になったのは離婚話が進む家族会議中の男・・・
そうして岡田は、家族解散の日にその家族とドライブすることになるのだが・・・
という話。
・・・ってどんな話じゃい!!(;゚Д゚)
なんじゃこの予想だに出来ない展開のスタートは!!
これが短編の一つ目。
残り4つの作品は、時系列も主人公もバラバラなのだけど、岡田は常に存在感を放っています。
そして最後の5つめの物語で、きちんと全てが収束します。
僕はこの作品の終わり方がとっても好きです。
ああ、そうなんだ。という想いで、登場人物たちのその後を想像しちゃいます。
そしてそのラストの内容を知ってから、すぐに再読しました。
そうすると二回目は色んな発見があります。
一度目と二度目で違う驚きを得られるなんて、伊坂幸太郎は天才か!!!
マジすげえ!!!
明日から、もう俺の人生、残り全部、バケーションみたいなものだ。
かなりなオススメ作品です。
セリフの言葉選びが最高です。
ちなみに伊坂幸太郎さんの好きな作品は「ゴールデンスランバー」と「終末のフール」です。
次回予告
次回から、四都さんぽ旅は後半戦。
有馬温泉や神戸の夜景、そして明石海峡大橋に姫路城と盛りだくさんです。
ええ、こちらも後半戦、残り全部バケーションです☆