清水の舞台から飛び降りる・・・
そんな言葉でも有名な京都の清水寺。
この有名なお寺。
一説によると、その大元となった別のお寺があるというのです。
奈良時代の有名な僧、行基が千手観音像を彫り、それを納めて創設されたと言われているお寺だ。
え?なんか根拠あるの?
そんな聞いたこともない土地に、こんな有名なお寺の元なんてあるの?
そうね、そう思うのも無理はない。
この説にはもちろん理由がある。
まず、行基というのは後に奈良の大仏を作る際の責任者にもなった本当に有名な僧であること。
全国には「清水寺」と書きつつも”せいすいじ”と読むお寺が多い中、山形村の清水寺は”きよみずでら”と読むこと。
行基が作った千手観音は左右の手を頭上に挙げているのだが、京都の清水寺も同じ格好をしていること。
そもそも、その千手観音像は坂上田村麻呂という人が山形村から京都へ持って行ったというので、それが京都の清水寺になったということなのだ。
山形村の清水寺は何処?
ていうか山形村って何処やねん。
っていうツッコミも入りそう。
山形村っていうのは長野県の真ん中らへん。
松本市中心地から南西の方角へ向かった先にあります。
地図でもわかる通り、けっこうな山の中にあります。
カーナビだと距離優先で細い山道を進んでしまうので、「唐沢そば集落を抜けていく道」を選ぶのが安全ルートになります。
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2020年6月6日 14:30 山形村 清水寺に到着
おお・・・。
かなり登ってきた!!
下の方に見えるのは松本盆地。
あそこでさえ標高600メートル超えの部分が多いから、ここは結構高いんじゃないかなって思って調べてみると、標高1200メートル程だとのこと。
えっ!かなり高いね!!
そんな山中にあるお寺の入口が・・・
石造りの仁王像がいる仁王門。
この先に悪魔を入れないために睨みを効かせてます。
そこを越えると・・・
百体観音様が迎えてくれます。
その全てが素晴らしい技術で彫られているのだそうですが、一体いつの時代に誰が彫ったのか、それはわかっていません。
しかしとても印象的な参道です。
風の音を聴きながら進んでいくと、次第に涼しくなってきました。
そこに現れるのは山門です。
ここをくぐると、清水寺に到着。
コロナ期間中とはいえ、家族連れやお花の写真を撮っている方が何組か来ていました。
実はこの清水寺には檀家は無く、住職もいらっしゃいません。
現在は保存会が形成され、大切に管理されているのです。
ありがたさを感じます。
今回も心の平穏を願っていこうと思います。
(実はこの翌日が諏訪大社と万治の石仏に行った日になるのですが)
この清水寺。
境内も魅力的。
お地蔵様が綺麗なお花とご一緒にいらっしゃてたり。
立派な木々が育っていたり。
鐘楼もこんなに趣があります。
訪れるだけで平穏な気持ちになるなあ。
良いところだ。
保存会の方々が作ったのか、休憩所があるので一息つきます。
囲炉裏かあ。
こういう場所いいよね。
ゆっくり出来る。
壁掛け時計なんかもあって、しばらく休憩させて頂きました。
さて、帰ろうかなと思うんですが、山門に不思議な造形を見つけました。
何かの生き物でしょうか。
これは一体何を表しているのでしょう。
不思議です。
もし分かる方がいらしたら教えて頂けると幸いです。
そんな清水寺の散策。
とても気持ちよく過ごせました。
ありがとうございました。
山形村 慈眼山 清水寺
- 松本駅から車で40分ほど
- 駐車場:10数台ほど
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ちなみにですが、僕が山形村の清水寺を知ったのは、こちらの方にツイッターで教えてもらったからです。
信州の観光ブロガーといったら、この方!信州さーもんさんです。