ある小さな火災と不動産屋の理不尽な対応による大きな決断、後編です。
↓前編はこちら
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仮住まいアパートの鍵が意味不明
前回の記事で無事に仮住まいのアパートに入れた話までしましたが・・・。
実はこの仮住まいのアパート、正式なカギが取り付けられておらず、不動産業界の人が使うであろう仮の鍵を使わなくてはいけない状況でした。
ビッグサクセス不動産「仮で取り付けている錠前を使ってください」
という情報を元に母が行くと、確かに扉には簡易的な錠前が取り付けられており、言われた暗証番号で開錠することが出来、中へと入れたのでした。
・・・が。
鍵の閉め方がわからん。
開けた時に、何かがガチャンと落ちたとも。
して、その鍵だが、写真をラインにて送ってもらうと・・・・。
・・・・??Σ( ̄□ ̄|||)ナニコレ
はい???
え?全然わからん。
もう1枚。
ワケわかめ。
え?なにこれ。どういう風に鍵を閉めるの??
映画ガリレオ風に言うのなら、さっぱり分からない!
一度は諦めつつも、何か調べる手は無いか・・・・。
そういや、アニメ版のスパイファミリーを観てる時、間に挟まるCMでアーニャが、スマホで写真に撮ったものを、画像からインターネット検索する様なのを見た気がする。
↓これこれ!!!
グーグルレンズと言うらしい。
まあ、便利な時代になったもんだね。
ところがコレで上の写真を検索してもなかなかこの錠前が出てこない。
しかし根気よく調べると、どうやらこれは「ドアジョイナー」という製品だという事が何となく判明。何となく。
ドアジョイナーをYoutubeで検索!!!
さあみんな、上の錠前の正解動画を見てくれ!!!
こんなの素人では絶対に分からないぞ!!!!
「なるほど!!」という事、間違いなし!!!
という事で解決!!!!手順としては
凄まじいデジタルな解決策だったな・・・。
錠前一つ閉めるのもこんな苦労があるとは・・・。
1ヶ月に及ぶ借りぐらしのアパート
借りぐらしのアパートで母に過ごしてもらいましたが、なんせいつかは元の部屋に戻る必要があるので、洗濯機や冷蔵庫などの家電は運び入れてません。
なので母は元の部屋が復旧するまでの1ヶ月間、洗濯はコインランドリー、食材は毎日スーパーで少量を買うという日々を過ごしてました。
冬だからまだ食材は冷蔵庫が無くても何とかなりますが、こういう生活は厳しい。
ただ、能登半島の大地震があり、その人達の方が辛い暮らしをしているんだからと、頑張ってました。
ところが・・・・
もうすぐ1ヶ月という時、僕が電話でビッグサクセス不動産(仮称)に電話すると・・・
「まだライフライン復旧のために行う工事のための事前調査も始まってません」
ゆうき「はあ??」
そして時を同じくして、燃えた配電盤の近くに張り紙が。
「2月中旬から事前調査を開始します」
多くの全員「はあ???」
ここで、住人の多くが「転居する」と決めた様です。
母が配電盤の様子を見に行くと、マンションの集積場に次々と粗大ごみが出されていくところでした。
ついに、母も大きな決断を下します。
そう、転居です!!!
世は正に転居繁忙期!!!
こうして70歳越えにて転居する決断となったわけです、僕も東京出張の合間に一緒に不動産屋を巡りました。もちろん別の不動産会社ね!
やって来たのは将来、リニアモーターカーの駅が出来る、神奈川県相模原市の橋本駅エリアです!
写真中央がリニアの工事区域です。
家探し初日に知ったのですが、今の時代、2月や3月に1人暮らしサイズの賃貸マンションを探すのは大変です。
良い物件が出たと思ったら即座にネットに載り、すぐに仮予約されてしまいます。
仮予約されてしまうと、現地での内覧は出来ません。
でも、不動産屋さんの仕事が落ち着く夜になって新しい部屋がネットに出回るので、朝になる前に仮予約されてしまいます。
なんならそのまま本予約もされてしまうので、
内覧する隙などありません。
こうして家探し初日は無駄足に終わりました。
そうですよね、例えば北海道や西日本の人が、内覧のためだけにわざわざ神奈川県まで来ないですよね。大学生とかなら、わずか数年だけ住む部屋なわけだし、転勤族だって同じく数年だし。ネットに掲載される部屋の写真だけ見れば十分です。
そのせいかネットで物件情報見ると部屋の写真が物凄く沢山掲載されてます。
とはいえ僕が住むのではなく、70代の母が住む部屋です。ちゃんと内覧したい。
そこで策を練りました。
殆どの不動産屋がお休みとなる火曜日に、あえて営業している不動産屋で探すことにしたのです。
ありましたよ、そんな不動産屋が。
こうして火曜日に母と行ってみると、月曜日に本予約にならなかったお部屋が複数残されてました。しかも深夜のうちにネット上で仮予約が解除されているのです。
やっと光が見えてきたのでサンマルクカフェで一休みです。
そして橋本駅からけっこう離れた長閑で静かな住宅地に新しい部屋を借りました。
いよいよ転居!
やってきました、ついに転居の日です。
既に2月下旬です。
火事の部分は配電盤が外されただけで、まだ何も工事が始まってません。
未だにライフラインが止まったままの様です。
ひでえな・・・・。
同じようなスケジュール感で動いてた人々が多いのか、僕ら以外にも数組が転居作業中でした。
皆さん急な転居になるので、要らないものを整理する暇も無かったのか、4階の窓からも物がどんどん放り投げられてます。そんな部屋がいくつも。
とんでもない状況ですが、何故か住人同士には一体感がありました。
不思議な状況の中、1日かけて、僕と僕の奥さんと母との3人で転居作業を終えました。
物凄い体力を使いましたよ。夜になると電気付かないから真っ暗だったし。
夜22時。
全ての作業が終わり、新しい部屋(筑10年ほどの1LDK)で打ち上げです(笑)
とんでもなく大変な1日でした。
なんせ2台のマイカーで荷物を積んで5往復しましたもん。。。
奥さんには本当に感謝です。「パワー!!」と叫んでました(笑)
こうして、全ての作業が終わり、そのまま長野県へと帰ると既に03時15分!!
いやあ、働いたね!
母にとって、この新たな土地が、穏やかで暮らしやすい日々になります様に。
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↓実はまだ次回へ続きます