第3話は7駅目からスタートです。
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2020年8月1日 14:20 北新/松本大学駅を出発
7駅目の松本大学を出発。
ここは線路が大きくカーブしていることもあり、徒歩経路は線路から外れる事になります。
長閑な道を歩いて行くと・・・・
今回の散歩では初となる道祖神さま。
長野県では様々な地域で道祖神さまをお見掛けする事があります。
この辺りも数多く存在していて、心が和む場所になっていました。
この道祖神さまは信入院という場所の脇にあり、江戸時代から明治時代にかけて、使徒が霊場巡りをして集めた観音像が多数納められている場所なのだそうだ。
その信入院の脇を進んでいくと、なにやら気になる目印が・・・
物ぐさ太郎伝承地。
ものぐさたろう??
何だか変わったお名前の方だなあ。
そういえば、この辺には、蕎麦屋の名前で、ものぐさ太郎っていうお店もあったりするけれど、何なんだろう。行ってみよう。
え・・・すぐそこ??
何かあるのかな、すぐそこ・・・
ビニールハウスの向こう側かなあ。
大きな桜の木。
その下には・・・・
わっ!!
びっくりした!!!(;・∀・)
物ぐさ太郎さんですか!!!
それでは、ここで嘘かホントか物ぐさ太郎物語の開演です。(ショートVer)
物ぐさ太郎物語(ゆうき解釈ショートVer)
むかーし、むかし、ある処に・・・
ていうか今のこの辺に・・・
物凄いなまけ者がいました。ものぐさ太郎です。
ものぐさ太郎に、ある時、誰かがモチを5つ分け与えました。
しかし、4つまで食べたところで、最後の1つはコロリと道に転がってしまいました。
ものぐさ太郎「・・・。取るの面倒だな・・・。誰か拾ってくれるだろ」
取るのが面倒というものぐさ太郎。
しかし誰もモチを拾う事もなく三日が経過しました。
そして四日目の朝、この辺りを納める偉い衆が通りかかりました。
相手が偉くても構わないのか、ものぐさ太郎は言います。
ものぐさ太郎「餅とってくれ」
偉い人「知らん」
ものぐさ太郎「餅も取ってくれないなんて偉くもなんともない!」
偉い人「あっはっは!面白い!こやつに毎日、食いものを与えよ!」
?!
やがて3年が経ち、この地域に都から指令が届きます。
誰か都の屋敷に仕えに来い・・・と。
誰も行きたくないので、ものぐさ太郎に行かせる事になりました。
都には綺麗な女がいるぞー。とか。
美味しいものがたくさんあるぞーと説得したとか。
都に出かけた、ものぐさ太郎。
急にせっせと真面目に働きました。
?!
清水寺に赴いた、ものぐさ太郎。
とっても綺麗な女性に一目ぼれ。
女性が和歌を詠んだのですが、それに対し、きちんと和歌で返した、ものぐさ太郎。
歌をいつの間にか習ってたレベル。
?!
女性「これは只者じゃないわ・・・」
女性はものぐさ太郎を屋敷に連れて行き、7日間もお風呂で洗うとあら不思議!
凛々しい男じゃないか!!
?!
そして、ものぐさ太郎は女性と結婚し、故郷の信濃に戻り、大きな家を建てて幸せに暮らしましたとさ。
??!!
どゆこと?!?!
※室町時代に作られたと考えられている御伽草子(渋川版)に出てくるとのこと。
これはショートバージョンですので、詳しくはお調べくださいという感じですが、ここがその伝承地。
その脇にはこれまた優しい雰囲気の道祖神さまがいらっしゃいます。
田園地帯を西へ
さて、ものぐさ太郎伝承地から、長閑な路地を進んでいきます。
少し線路から南に外れているので西へ向かいたいとことです。
ここら辺はもう住宅地という呼び方は違和感ある雰囲気。
家がポツポツある地域ではあるけれど、本当に田舎にやってきた感覚。
静かだ。
きっと夜になればもっと静かになるんだろうなあ。
おや、車が道を塞いでる。
でもこんなの別に問題ない。
そういう地域なんだろうと思う。
誰ともすれ違わない旅なんだけど、ここで、何かよくわからないけど
クリームパンの営業している人とすれ違った。
大きなクーラーボックスを台車に乗せて大量のクリームパンを運びながら1軒1軒の家を巡って営業しているっぽい。
そんなんあるんか・・・
彼と会釈を交わし、そのまま進む。
しかし彼とはまた別の場所で出会うのだ・・・。
カフェ 楽蔵ぴあの
ここで少し休憩とする。
人通りも少ない路地に、カフェが登場したのだ。
どうやらマダムが通う雰囲気の喫茶店みたいな場所っぽいんだけど、もう半分くらいは歩いてきたし、ここで一息つこう。
楽蔵ぴあのという喫茶店。
若い人はあんまり入らないっぽいなって思ったけど、僕、中年だった。
じゃあいいか。
※いつまでも若いつもりでいるんじゃねーよ!!!
さてさて、こちらで頂くのは、お店の方にお勧めいただいたこれ!!
薔薇のロールケーキ!!
どんな味なんだろうって不思議に思ったけど、程よい甘さのジャムとクリーム。
爽やかなので夏にピッタリ。
そしてこっちは杏子のゼリー。
いやあ、夏だわあ。
夏散歩にピッタリなデザートとコーヒーで30分以上ゆったりしながら伊坂幸太郎なんか読んだりしました。
ちなみにここ、歌声喫茶としても運営されている様子。
歌声喫茶かあ。
思い出すのは2007年~2010年の相模原市。
よく練習スタジオの設営で、歌声喫茶の先生のマイクとかピアノを準備したなあ。
懐かしいな・・・
第8の駅 新村駅
楽蔵ぴあのさんを出てすぐ、次の駅に到着。
AK08 新村駅。
ここには記念碑がありました。
その大元となるのは筑摩鉄道という会社になるのですが、その創業者が、こちらの上條信というお方。
長野県議員や衆議院議員も務めたという実業家でもあり政治家でもあった方です。
※当時は松本から浅間温泉へ向かう浅間線というものも作ったらしいよ
筑摩電鉄の社章。
カッコ良いな!!
当初、松本駅からこの新村駅までを開業したからか、こちらに記念碑があるそうです。
浅間線。今だと逆に欲しいけどなあ。
道路は渋滞するし。
さて、次の駅へと歩きだし・・・・
メキッ
「いて!!」
右足の甲に鈍い痛み。
「・・・??」
と思ったら、すぐ消えた。
なんだろう。
なんか変な姿勢でもしただろうか。
この時はそれくらいしか思わなかった。
これが散歩計画に影響してくるのはもう少し先の話。
→次回へ続く
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