鹿教湯という温泉地が松本市街地と上田市街地の間くらいの山中にあります。
(旧・丸子町)
え?読めない?
か・け・ゆ。
かけゆ温泉だよ。
智慧(ちえ)を司る神様、文殊菩薩さまが鹿に姿を変え、信仰心の強い猟師に温泉の場所を教えた事から始まったとされるため、鹿教湯温泉という。
え?智慧って何だって?
それは仏教用語になるので解説しようとしたら長くなるので、皆さんで調べてください。。。
とにかく、鹿教湯温泉ってのがあって、普段は趣のある町並みや質の良い温泉を求めて遠く関東からも人が来たりするんです。
ですが2019年の台風19号で上田市内に甚大な被害が出たり、鹿教湯に向かう道も陥没したり、そしてコロナでの旅行自粛ムードで鹿教湯温泉も他の温泉地同様に非常に苦境。
そんな中ですが2020年12月25日~2021年1月31日までイベントが開かれてます。
氷灯ろう夢祈願
行った皆さん、評判良いみたいなので僕も夫婦で行ってみました!
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16:30 雪降る鹿教湯温泉に到着
松本駅から鹿教湯温泉へは車を使えば35分~40分程度で行けます。
上田駅から行くのとそんなに変わりません。
少し前までは松本トンネル有料道路(100円)や、三才山トンネル有料道路(500円)があって、なかなか行き来する事に精神的な壁があったんだけど、今はどちらも無料化され、簡単に行き来できるように。
まあ、行く途中に標高1000メートルに到達するから、なかなか登坂は長いんだけど。
そうして到着した鹿教湯温泉では、予想外にも・・・
雪が降ってました!!(;・∀・)
ええ!!?松本市街地はポツポツ程度の小雨だったのに!!
真っ白じゃん・・・・(;'∀')
まあ・・・これはこれで幻想的だよね。
気温は1度。風は吹いてない。
鹿教湯温泉交流センターというところに無料駐車場が10台ちょっとくらい用意あるので、そこから歩いて3分。
雪景色の温泉町を、氷灯ろうやってるエリアを探します。
どうやら、この先にある文殊堂という場所が会場の様です。
てゆうか今日、雪予報ってあったんだっけ?
思ったよりも積もったなあ。
※当ブログ、首都圏や大阪圏の読者様も多いので解説ですが、長野県では大して雪予報で騒いでない時でも数時間でこうなります。
おお・・・何だか趣のある一体に到着しました。
駐車場からここまで3分。
どうやらここら辺が会場みたい。
ただ、雪が降っているので灯ろうに炎を灯すかどうかは未定だとのことです。
「雪が弱まったら点灯しますんで、あと少し待ったら火をつけますね」
観光の関係者っぽい方がおっしゃるので、雪景色を一通り巡って、暗くなるのを待ってみようと思います。
文殊堂へは小さな川にかかる橋を渡ります。
この橋は五台橋といって、現世と神の世界を繋ぐ橋なのだとか。
凄い橋だな・・・ふざけた気持ちでは渡らない方がいいや。
この川もねえ、雪景色が素敵。
今日の朝まで積もってなかったんじゃないかな。
良い風景の川だよね。
この川沿いから階段を登ると文殊堂みたい。
滑りそうなのを注意しながら登っていくと文殊堂がありました。
雪と文殊堂。
これは・・・とんでもなく神聖な感じがします。
何だか遠く離れた場所へ来たかの様な感覚。
日本三大文殊堂の一つとして数えられてます。
これは灯ろうが点灯しなくても見応えが半端ないなあ。
冬の鹿教湯、凄い良いぞこれ。
温泉の質も良いってんだから、なんで鹿教湯が有名にならないのか不思議だわ。
文殊堂から薬師堂へ歩きます。
と言ってもわずか1分なんだけど。
こちらも神聖な雰囲気が凄いです。
さて一度、暗くなるまでどこかへ行ってこようと思います。
足元を見ると氷灯ろうが。
この分厚い氷で出来ているのが氷灯ろうです。
この氷灯ろうに、一部だけ火が灯されていました。
手をかざすと暖かい(^O^)
そして氷を通すことで炎が淡い色合いで見える。
これは・・・夜に期待ですね。
そば処 辰巳屋にて夕食
さてまだ暗くなるまで時間があるので、お食事にします。
17時から開店というそば処「辰巳屋」の前に16時55分に到着し、開店を待ちます。
寒いからオープンダッシュで一番乗りです!!ヽ(^o^)丿
そば処だというけれど、奥さんの母から「鍋焼きうどん」が美味しいとの情報があり!
ていうことで鍋焼きうどんをちゅうもーーーん!!
やってきた鍋焼きうどん。どんなのかなーと思ったら。
めっちゃ具だくさん!!
これは食べ応えあるなあ!
熱っつ熱つ!!これは温まるわあ。
そしてお餅まで入ってて元気も出るわ!!
いやあ美味しかった。
さあ、夜の鹿教湯に繰り出すぞ!!
17:45 氷灯ろう夢祈願
さっきの道のりをもう一度巡ります。
すっかり夜になったので灯ろうの明かりがより幻想的になってる。
そして全ての灯ろうが灯されてます。
雪が弱まって良かった~。
氷で出来ているのに温かみを感じる。
どういう事だろう。不思議だなー。それが魅力なんだろうな。
あの橋(五台橋)を渡ると現世から神の世界へ渡れるはずなんだけど、既にもうこの辺から美しさが幻想的。
五台橋を渡って階段を登り、薬師堂へと向かいます。
この氷灯ろうが本当に綺麗。
寒さも忘れるほど夢中で景色を眺めてしまう。
ふわふわとした気持ちで巡る。
不思議な世界観だ。
ただ雪景色の中に氷灯ろうが置かれているだけじゃん。とか思って行かない人も多いだろうけど、これは一度見ておいた方が良いと思う。
実際、来ている人はまばらだけれど、若いカップルなんかもいるし、写真好きな方なんかもいる。
この先の橋から下の方を見下ろしたら、これがまた本当に異世界の様だった。
こんなの見た事ないわ・・・。
なんて美しさ。
この氷灯ろうを作るのも大変な作業だと思う。
こんな風景を見せてくれる事に感謝したい。
夜の文殊堂の神々しさ。
一度見たら忘れられない。
来て良かった。
心に焼きつけて帰ろうと思います。
鹿教湯温泉、とっても良い場所だなあ。
もっと人が多く来るようになってほしいなって思う温泉地でした。
きっと、今までの歴史を重んじつつ、これまで培ってきた経験豊かさな世代と、新たな世代が新たな企画を作り上げているんだろうな。これから話題が増えそうな予感を感じさせる鹿教湯温泉でした。
また行こうっと!
鹿教湯温泉 氷灯ろう夢祈願
2020年12月25日~2021年1月31日
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