10月下旬の宮古諸島の旅。
4日間の行程のうち、3日目に入ります。
この日のメインは大神島という島です。
ここまでちょっとふざけた文章も使って書いてきた今回のシリーズ。
申し訳ないのですが、この第5話に関しては真面目に書きますよ。
神の宿る島…大神島とは
3日目に行くのは大神島。
「神の宿る島」とも言われる、人口25人ほどの小さな離島です。
地図で見てもらえるとわかると思いますが、宮古島の北部の海にある、本当に小さな島。
宮古島に旅した人の中には、この島の存在すら知らずに旅を終えていく人も多いんじゃないでしょうか。
なにしろ宮古島と、伊良部島・下地島・池間島・来間島は橋で繋がっているんだけど、大神島だけは船で渡らなくちゃいけないのだ。
神様のいる島として認識していましたが、旅を終えた後に調べてみると海賊キッドが財宝を隠したとかの伝説もあるそうです。
そして大神島は島全体が「聖域」とされている。
それ故、屈指のパワースポットとも言われるのだけれども、島独特のルールも守らなくてはなりません。
例えば・・・
・島は聖域のため、入ってはいけない場所も多い。
・島のものを持ち帰っていはいけない
・祭祀が行われている時は、入ってはいけない場所が増える
そしてそれらを守らなかったり、ルール以外でも神様のお怒りに触れるようなことはもちろんしてはいけません。
そういった島のルールを守らなかった者は・・・
・・・。まあそれは、この記事を読み終わった後に「大神島」を色々と検索してみてください。正直、怖くなったのは確かです。
だから今回のこの記事もふざけずに書いていきたいと思います。
きちんとルールを守って巡れば、2019年時点では観光しても良いという事になってます。
旅3日目:10月28日09:40 宮古島島尻港から大神島へ
島尻港という場所から船で15分ほど。
大神島へは橋ではなく船なんです。
島が聖域ということもあり、少し緊張感を持って向かいます。
この時点では「ルールを破った者」のその後の話とか、
海賊キッドの伝説とかは知りません。
もし知ってたら、巡り方も少し変わったんじゃないだろうか・・・
島尻港をあっという間に離れてく。
今年初の船。
久しぶりの船ってことでワクワク感もあるよね。
宮古島から離れていく。
ちなみに、この島尻港への道もまたわかりにくい。
ナビでは出てくるけど「え?本当にこっち?」という感じの道。
僕が迷いながら車を進めていると、後ろにも迷いながらついてくる家族連れの車が。
到着した港では、そのお父さんと「いやあ船に辿り着かないかと思いましたよね!」なんて会話をしながら船に乗り込んだのでした。
そしていよいよ、大神島が前方に姿を現しました。
あれが・・・・大神島。
3度目となる宮古諸島の旅でついに上陸する島。
神様のいらっしゃる島なので、少し緊張します。
10:00 大神島に上陸。海岸を歩いてみる。
やってきた大神島。
人口25名ほどの小さな島に向かった船には10数名が乗っていました。
さっきの家族連れは島めぐりガイドさんをお願いしていた様です。
その他の人の殆どは、シュノーケリングをするために来たらしく、海岸を進んでいきました。
僕ら夫婦と、あと1名は島散策といったところです。
さてさて海岸沿いを歩きだすと早速不思議な風景が。
なんだろうこの岩は。
どうやらこの島には奇岩(ノッチ)と言われる、もっと不思議な形の岩もある様なのですが、ここの岩もとっても不思議な形です。
なんでこんな浅瀬にこんな大きな岩がぽんぽんと点在してるんでしょうね。
よく見ると陸側にも大きな岩があります。
この島の山頂は74メートルほどだから、ここら辺に火山があって飛んできたって感じじゃあないみたいに感じるんですが、どうなんでしょうね。
今歩いているこの海岸沿いの道。
実は島を一周する計画で工事が行われていたらしいのですが、あと4分の1くらいの行程まで進んだところで中止されています。
当時、工事用の重機が壊れたり病人が出たりしたのだそうです。
途中、祈願なども行われたそうですが、原因不明の病が次々と発症してしまったため、この道は神様が必要としていないと判断され、道は途中で終わっているのだそうです。
という事で海岸沿いの道を離れ、展望台があるという方向へ進んでみたいと思います。
展望台というと山頂が74メートル程なので、ちょっとした運動って感じです。
少し登って振り返ると、綺麗な海が輝いてます。
あの岩に囲まれているエリアでシュノーケリングの人たちが泳いでるみたい。
少しずつ登っていく。
今回の旅は殆どが車で移動しているから、こうして息切れしながら歩くのは新鮮。
そしていよいよ展望台への本格的な登りになるかと思ったその時です。
この先、祭祀が行われているというのです。
祭祀・・・。
絶対に入ってはいけません。
この先にある山頂では、この期間ずっと、御嶽という場所に神事を行う老女たちがこもり、塩と水だけを取りながら神様に祈るのだそうです。
それは・・・秘祭です。
僕らの様な観光客はもちろんのこと、島の人間でさえ、この老女たち以外は入れないのです。
先ほどの家族連れの方がガイドさんから聞いた話では、4日間もの間、そのお祈りは続くというのです。
集落を歩き、砂浜へ
ということで、山頂は諦めて集落を歩いて下っていきます。
集落には猫がたくさんいました。
ごろーーーん。
ねむねむ・・・
思い思いの時間を過ごす猫たち。
平和な時間が流れてます。
集落を抜けてさらに下っていくと、樹なのか岩なのか珊瑚なのか不思議な光景の場所が続きます。ほんと不思議な島だなあ。
写真の様な地面が広がっているのだけど、生物の気配が凄い。
鳥もいるし猫もいるんだけど、カニがいるんだよね。
小さな素早いカニもいれば、大きなカニものっそのっそと歩いてた。
そして今度は綺麗な砂浜に辿り着きました。
10:40 砂浜で水浴びをする
素晴らしく綺麗な砂浜。
もちろん宮古島にも綺麗な砂浜はたくさんあるんだけど、この大神島は観光客もとても少ないから手付かずの自然という感じ。
そういえば旅の初日にあっちから大神島を見たなあ。
僕ら夫婦しかいない砂浜で、僕は水着になって足が付く範囲でちゃぷちゃぷと水浴びをしました。
だってこの透明度。
この綺麗な自然を残していかなくちゃって思いました。
そしてこの砂浜、よおく見ると・・・こんなエリアも。
これは・・・
珊瑚かなあ??
宮古諸島は珊瑚の島が多いんだね。
奥さんも海をのんびりと散策です。
気持ち良いらしくどんどん遠くまで歩いていっちゃいます。
先ほどの一人で散策している方は写真を撮りながら海岸沿いの道を歩いていくのが見えました。
家族連れの方はガイドさんと一緒にカートに乗って移動している様で、お互いに手を振りあったりします。
そして気づくと・・・
干潮になってきてる様です。
大自然の現象は凄いもので、遠浅の海がどんどん砂浜になっていきます。
11:40 大神島を去る
わずか2時間ほどの滞在でしたが、とてつもなく印象に残った大神島。
今回の宮古諸島旅のメインになったと思います。
「ありがとうございます」と心の中で言って、大神島を後にしました。
あの山に・・・神様がいるのか。
そして何日も何日も、あそこにある御嶽にこもってお祈りを捧げているのか・・・。
なんという神聖な島なんだろう。
日本にこんな島があるだなんて知らなかった。
こうして僕らは宮古島に戻りました。
(シュノーケリング組も家族連れも。一人散策の人だけは午後まで島に残った様子)
結局、ご家族連れ(お父さんお母さん娘さん)とは全員と会話しちゃいました。
旅はまだもう少し続きます。
もし、これを読んでいる方で大神島に行かれる方がいらっしゃったとしたら・・・
必ず島のルールを守って巡ってください。
僕のブログではそこまで深堀りした事は書きませんが、大神島は本当に神様を大切に思った方々が多いと思うので、本当に守ってほしいと思います。
↓参考記事
↓旅は続く