昨年2023年10月にオープンしたばかりの、新/松本市立博物館に行ってみました!
松本市立博物館自体は、色々と移転した後、松本城の二の丸に長らく置かれていたのですが、最近久しぶりに大がかりな移転となり、現在の松本城の敷地外に出て歩いてすぐのトコでオープンしました!
松本城となわて通りの間という観光的な立地としては最高な場所にオープン!
だがしかし!!!
市は、計画当初の菅谷前市長時代に全土地を取得出来ず・・・
ガウン市長に交代後の2020年に敷地内の一部の敷地について
「10年間借りまーす!10年経ったら土地を更地にして返却しまーす!」
というマヌケ全開な契約のまま建築スタート!( ゚Д゚)
なんとオープンの2023年から7年後には更地にして返却せねばならないという大問題を抱えた状態で着工!!
オープンまで残り2か月となったタイミングでやっと(指摘されたから?)
「30年間借りまーす!30年経ったら土地を更地にして返却しまーす!」
という新契約を結び、とりあえずグランドオープンしました!!
※もちろんずーっと賃料が発生します・・・
こんなあやふやでも建ってしまった鳴り物入りの博物館だけど、
完成したものは楽しまなくちゃね!
恵比寿ガーデンプレイスを手掛けた久米設計というところがデザインしたガラス張りが目を引く博物館!
武家屋敷をイメージしてるらしくて屋根の部分とかはそんな要素があるんだけど、殆どの人はガラスに目が行くよね(笑)
あんな高さのあるガラス・・・掃除が大変そう・・・とか、
外気の影響受けまくりなのでは??なんて不安も覚えつつも、とりあえず行ってみよ!
(久米設計で検索すると談合で九州支店長が逮捕と出てくるけど松本市立博物館は関係ないからね!!)
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松本市立博物館へ行ってみた!
今回から割と松本を知ろう的な記事がちょっと増える予定なのですが、今回はその第1弾といったところ。
新シリーズへの伏線もあるから覚えておいてね!笑
1階エントランス部分が開放的!
やってきました松本市立博物館!
先ほどの全面ガラス張りみたいなところから中に入るとこんな感じのエントランス!
外は近代的な感じだったけど中に入ると木が使われている部分も多い感じ。
その木も今は真新しくて眩しい感じだけど、使っていくと味が出ていくのかもね!それも良いよね。
そして天井からは松本名産品の一つである手毬!
おお・・鮮やかだしお洒落な配置なのが素敵だね!
1階の入ったところにはチケットセンターがあるんだけど、有料の博物館コーナー以外はチケット購入せずに出入り可能。グッズショップやカフェなんかもある。
そしてこのエントランス部分も無料なので、椅子もあるし松本散策中に疲れた時に休む事も可能!
階段から見下ろす様な位置にはグランドピアノが置かれてた。
この時は何もやってなかったけど、プロのピアノ奏者による演奏会なども行われてる様です。
誰でも弾けるピアノって訳ではないと思う。
だって見てよこれ。
スタインウェイのピアノじゃねーか!!!(;゚Д゚)
普通に一般人が誰でもピアノで触るシロモノじゃないし!!
しかもピアノ保管庫ではなく、こんなガラス張のホールに置いた状態なんだから、コンサート前は特に念入りな調律が必要じゃん・・・。松本市にスタインウェイの資格調律師っているんだっけ?
確か近隣ホールとかだとスタインウェイの調律する場合は、東京の松尾楽器とかから資格調律師を呼んでた気がするぞ??ヤマハとかカワイのピアノ調律師は近隣にいるけど・・。
いやあ、凄いピアノ置いたなあ・・・。
1階の奥側にはカフェ&スペース
2階へ登らずに奥へ進むと貸会議室やカフェがあります。
コーヒースタンドHigh-Fiveさん
松本では有名なお店で、まさか博物館内にも出店するとは驚きです。
その奥にはスペースもあって珈琲飲んだり勉強したりできます。
2階に登ると交流スペースもある
ピアノの階段から2階へ登ると、ちょっとした図書コーナー。
勉強している学生さんもいたし、何やらアート的な打合せしている人もいた。
この博物館自体のテーマに「交流」も含まれているらしいので、こういったスペースもあるし、綺麗な貸会議室なんかもあるみたい。
・・・オフ会で使えるかしら??
博物館のチケットを本棚の上に置いてパシャリ。
チケットデザインもお洒落だよね。
博物館というより美術館の様なお洒落さ。
2階には特別展示室があるんだけど、この日は催事無し。
浮世絵展の準備中でした。
そこから3階へ登るといよいよ常設展の入口。
開幕!!!
こちらは松本市蟻ヶ崎高校書道部の作品。
松本市内の色んな場所に彼らの作品は飾られていて、全国書道パフォーマンスの強豪高校なのです。
迫力っ!!!
常設展の中へ…江戸時代後期の松本城下町
さてここからは有料エリア。
大人500円
大学生250円
高校生以下は無料。
やっす!!!!有難い!!!
市営の博物館展示にしては珍しく時系列で追う形ではないらしい。
街や商売、地形や暮らしなど、テーマ別に見れる様子。
さて中に入るといきなりランドマーク的な存在が登場!!!
江戸時代後期の松本城下町ミニチュアセット!
しかもめっちゃ精巧!!!( ゚Д゚)
松本市に何度も来た事ある人や、暮らしている人からすると物凄く見応えがあります。
現在の道などと照らし合わせると非常に面影がある!!
でもこれについて書き始めたら別に散歩しないといけなくなるから、それは今度にしておこう。
このミニチュアと現在の景色を照らし合わせるとことこ散歩シリーズも良いかもしれない。
ちなみにこのミニチュアの範囲内には江戸時代後期に1万5000人もの人々が暮らしていたのだとか。物凄い栄えてるじゃん!!
お城の南へはかなり長い距離、町が続いてる。
こう見ると本当に栄えてるってのが分かるよね。
ちなみに解説によると松本城の西側はあまり町が無かったらしい。
何故かと言うと湿地帯だったからなのだそうだ。
てことは今でいう国道19号の方は湿地だったんだね。
ちなみに僕の住んでる場所も湿地帯側だ。
東側はこの時代から栄えてるのにね。
松本の文化や風土
松本の歴史や風土を紐解く様なエリアへ進みます。
安曇野でも感じるけど、松本にも「船」があるよね。
そしてこちらも。
道祖神さま。
こちらも松本周辺ではよく見かける。
様々なデザインのものがあるのが不思議だよ。
信州に初めて来た頃はすっごく驚いたな。
だってなんか自由じゃないですか。こういうものだっていう決まりの幅が広い。
災厄の侵入を防ぐために何かの境目や十字路に祀られているのですが、何だか優しさを感じるのは気のせいでしょうか。
ん・・・
しまった、この馬は何だろう??
道祖神と祭りというパネルの前にあるから松本の道祖神祭りで使う何かなのだろうか。
祭りの時かは不明なのですが、聞いた話によると、正月にわらで馬を作り、その馬を連れて道祖神をお参りする風習がある地域もあるのだとか。
そして続いては開館した時に県内の妙な市議会議員が怒り出してネット上でプチ炎上したこちら。
文章だけを読むと怒る人もいるなと思うのですが、ここは博物館ですからね。
これを額面通りに受け取るのは意図が違うと感じるんです。
地元へのブラックユーモアという意図もあるかと思いますが、
後ろに文字がふわふわと浮く様にして影が出ていることがポイントなのかなあと。
こんなフワフワして地に足が付かないプライドって影を帯びてるねって意図にも読めるし。
果たしてこの作品の意図とは・・・??
3つの作品があるので何かの意味で連動している可能性もあるか。
最後のは2023年に作られたからっていう俗世間的な流行も含まれているはず。
そんな訳で常設展を見て回り、出口近くにこう書いてあります。
つまり、先ほどの文字も含めて、今までの長い歴史を否定することなく、未来を見て行こうという感じです。
ちなみに下にあるミニチュア模型は、旧松本市立博物館にあったものです。
そして未来へつなぐために外へ出ようとすると・・・・
そう、松本のテーマの一つに街全体が「屋根のない博物館」というものがあります。
ここからは今現在の街を歩いて、色んなものを感じようということです。
さあ出かけよう!
松本の街並みへ!
何かを心に感じるために!!
以上、新・松本市立博物館に行ってみたレポでした☆
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